- 2014/03/15
- writer: 山崎拓
『どっちが悪い?』
From 山崎拓
渚のスタバより、、、
まだ僕が海外にあまり行っていなかった頃、東南アジアを中心に現地人に騙され、商品やサービスを不当な金額で買ってしまっていたことがあります。特にインドではそんなことは日常茶飯事でした。
当時はそれに対して怒りを覚えました。「アイツらふざけんなよ!」「どんだけぼったくってんだ!」と。
でも今考えると本当に彼らが悪いのか?疑問もあります。
なぜかというと、
別に屈強な黒人の大男数人に囲まれ、首根っこを掴まれて無理矢理店に入れられたわけでもないですし、店の中で銃口を頭に突きつけられ、商品を売りつけられたわけでもありません。
もちろん英語がろくにわからない状態で、彼らの巧みな説得術やセールストークが次々に乱発される状況で、冷静に考えられなかったということはありました。
でも事実、僕は自分の足で店に入り、自分の目で商品を見て、自分で財布を開き、そしてお金を払ったのです。
つまり、自分の意志でお金を払っているわけです。
彼らからすると、「俺たち確かにちょっと高く売ったけど、お金を払ったのはおまえじゃん?」ということになります。
「確かに〜、その通りだ」と100%納得が出来るか出来ないかは別にして、断ることはできる状況であったにも関わらず、買ったのは僕の責任であるのは間違いありません。
なぜこんな話をしているかというと、先日ニュースで誇大広告や高額請求による消費者被害が5.7兆円になったという報道がされていたからです。
5.7兆円と言えば、実に日本のGDPの1%を占める割合です。平和で、法もキッチリ整備されている日本でこの数字はかなり異常だと思います。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
それは「消費者へのゆとり教育」があるからだと思います。
お金を払う側が偉くて、お金を払って貰う側が弱い構造です。「お金を払っているんだからちゃんとしてよ!」「期待した品質以下だった!」と一言、消費者センターに告げれば直ちに消費者庁から企業へ是正勧告が入ります。
そのときに消費者への教育はどれだけされるか不明です。
日本では年々、こういったトラブルは増えていますし、売り手への規制は厳しくなっています。ですが、本質的には消費者側が断る意志を持たない限り、終わることのないモグラ叩きになるのは目に見えます。
もちろん誇大広告はあってはならないし、不正表示、誇大コピー、誇大セールスもあってはなりません。売り手は自分が信じる商品の価値を超える価格設定をしてはいけませんし、商品の価値を超える広告もしてはいけません。商品のメリットだけでなく、デメリットもしっかり伝えるべきです。
買い手は開示されている情報が十分でなかったり、胡散臭かったり、信用できなければお金を払ってはいけません。
今でも十分、消費側は守られた立場にいます。
NOといえる消費者が増えればもっと自由な経済活動が生まれると思います。
そのためには売り手と買い手、お互いが成長していくことが必要不可欠ではないかと思います。
そういった選択するための知識をつけるためにもこのメルマガを活用していただければと思います。
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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